罪と罰

12/12
1517人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「…なんて…?」 呆然とした彼に私は更に残酷な言葉を投げつける。 「それに…私が好きなのはお兄ちゃん。 血の繋がっていない…お兄ちゃんなの。 だから…琉惺は私を好きになんてならないで…」 泣きそうだった。 大好きな人と繋がりながらこんな言葉を吐き出す自分が許せなくて。 それでも…こうして繋がる事が出来ただけで…。 これで琉惺を諦められるって思ったのに。 「俺が…全部消してやる」 落ちて来た言葉は、更に私を追い詰めて行く事になる───。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!