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『一番愛する人に愛されないならば…生きる意味がない』
真っ白な紙に残したメッセージは、私を狂わせたお父さんへの罰。
気づいていながら見て見ぬふりをして来たお兄ちゃんへの罰。
二人とも…一生苦しめばいい。
この重すぎる十字架を…永遠に背負って行けばいい。
小さく笑って握りしめていたものを自分の心に突き刺した。
「大好きだよ…琉惺…」
返事のない空間にそう呟いて、私は静かに目を閉じた───。
----- Side E END -----
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