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ずっとお兄ちゃんが好きだった。
どれだけお父さんにこの身体を支配されていても。
この心だけはお兄ちゃんのものだって自分に言い聞かせて耐えて来た。
だけど…
深夜のリビングでお父さんとお母さんが絡み合う姿を見てしまった瞬間、私の中で何かが壊れた。
頭ではお父さんはお母さんのものって分かっていても、私の身体はやっぱりお父さんを求めてしまう。
お母さんよりも私の身体の方が好きって言ったのに。
お父さんは嘘つきだ──。
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