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「たいよ…?」
小さな声で再び呼び掛けると、太陽はパチリと目を開けた。
――え?た、太陽?
起きてたの?
一度は静まった心臓が、再び加速する。
眉をひそめ、太陽の意図のつかめぬ表情を見つめる。
何も言わずに、私を直視する太陽。
何かを言いたそうな顔だが、太陽の口が開かれることはない。
「ど…したの?太陽?」
沈黙が耐えられない私は、再度太陽に声をかけた。
「空…俺…」
「うん?」
太陽の言葉の続きを早く聞きたい私は、急かすように相槌を打つ。
「俺、お前と…一つになりたい」
「え?」
ひひひひひとつになりたいって…やっぱりあの事だよね?
私の頭の中では今日何度目かわからない、良子の言葉がこだましている。
“高校生が付き合うってことは、いずれはそういう事をするってことだよ?“
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