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いよいよだ… いよいよ太陽に会いに行くんだ。 太陽に会えるんだ。 本当なら、一番心配している太陽の両親に知らせるのが一番だろうけど、ホストをしている太陽を見せるわけにはいかない。 太陽の体のことはもちろん心配だけど、まずは私が会いに行って太陽を連れ戻さなければ。 ふと、時計を見上げると時刻は19時になろうとしていた。 K-ARKのあるT市までは、ここから電車で一時間半かかる。 今から出れば21時前にはつける。 ホストは21時から開店だと良子に聞いた。 「いい?空、行くよ」 良子のドスの効いた低い声。 「うん、行こう」 力強く頷き返した。 T市までの電車に乗り込んだ私は、まるで威嚇のようにヒールの音を鳴らしながら車両に入った。 自分の気持ちを支えるように、自分の心に渇を入れるように。 そうでもしなければ、今すぐにでもその場にヘナヘナと蹲ってしまいそうだったから。 太陽にはもちろん会いたい。 でも、ホストをしている太陽なんて想像がつかない。 それに太陽の病気を知ってしまった今、どう接したらいいのか正直わからない。 太陽がいなくなってしまった前日のラブホテルのことを考えると、尚更どんな顔をして会ったらいいのかわからない。 だけど、これだけは言える。 私は太陽に会いたい。 近い将来、昔はあんなことがあったね、って笑って言い合えるようになりたい。 それには、まず太陽を取り戻すことが先決だ。
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