7♯

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ハーと、太陽が息を吐く。 太陽の肌が私の背中に触れる。 私達は、互いに背中を向きあう形になっていた。 「フー、気持ちいーな」 「うん…」 ぎこちない会話は続くはずもなく、水面が揺れる音だけが浴室に響き渡っている。 暫く沈黙が続くと、太陽クルッと向きを変えた。 「空、こっちおいで」 「え……うん」 太陽は私の腕を掴み、私の体を引き寄せた。 私は、太陽の足の間にすっぽりと収まってしまった。 太陽の両手が、私の胸の前で優しく交差される。 あぁ、太陽… 本当ならば、恐怖と恥ずかしさで今すぐにでも太陽から離れてしまいたいが、それ以上に太陽が愛しい。 そして、太陽が力強く抱きしめてくる。 「空…急に居なくなって…ごめんな…」 弱々しい細い声が私の耳元にかかる。
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