7♯

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わかってはいるんだ。 夜になれば、太陽のお父さんも帰ってくる。 話し合いの最中なのはわかっている。 今は、太陽を信じて待つしかないことはわかっている。 昨日あんなに愛し合ったのに、あんなに抱き合ったのに、身体は満たされても一緒にいないとやっぱり不安になる。 空で輝く太陽が沈み夜になると、どうしても寂しさが暴れ出す。 どうしようもなく暴れ出すんだ。 どうして、私達は子供なのだろう。 大人なら、こんな時も一緒にいれるだろうに。 太陽の電気のついていない真っ暗な部屋を見つめながらふと、そんなことを思った。
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