7♯

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緊張からか、私はベットから起き上がり正座してしまった。 『あ、空?おはよう、昨日は遅くまで父さんと話してたから電話出来なくてごめん』 「うんん、平気だった?」 あぁ、太陽… 太陽の声が寝起きの私の耳に、優しく入ってくる。 『ん、あぁ、かなり怒られたけどな…まぁ、大丈夫だよ』 「そっか…」 携帯越しに太陽の小さな息遣いが聞こえてくる。 心地いいな、太陽の息遣い間近で聞きたいな。 今日は日曜日だ。 太陽に会いたいな。 『空、今日何してる?』 「えっ?」 一瞬、自分の心の声が太陽に聞こえてしまったのかと思い、声が上ずってしまった。 『いや、もし暇だったら俺んち来ない?』 「暇っ!行くっ!」 『ふっ、じゃー、後でゆっくり話そ』 「あ…今から用意して行ってもいい?」 『はは、随分早いな、午前中は母さんがいるけどそれでもいいなら』 「うん、平気、それじゃ後でね」
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