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やったーーーーーー! 私は携帯をベットに放り投げると、急いで支度をし家を飛び出した。 「んーっ!きっもちー!」 玄関先で、太陽の暖かい陽射しを全身に浴び伸びをした。 ――ピンポーン. 私は太陽に会えるドキドキとワクワクで、浮足だった気持ちのままチャイムを押した。 ガチャ. 「あら、空ちゃん?」 扉を開けたのは、太陽のお母さんだった。 「あ、こんにちは、あのっ、太陽いますか?」 そうだった。 午前中はおばさんがいるって、太陽言ってたもんね。 私はてっきり太陽が出るものだとばかり思っていた為、まさかのおばさんの登場に顔を引き攣らせてしまった。 「あら、もう太陽から連絡いったのね?」 「…あ、はい」 おばさんは嬉しそうに小さく笑うと、私を招き入れてくれた。
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