35人が本棚に入れています
本棚に追加
「嘘だっ!」
そんな嘘、どうして言うの?
「う…そ…じゃない」
「嘘っ!嘘、嘘、嘘っ!
愛してるって…空愛してるって、さっきまで言ってくれてたじゃないっ!
そんなこと言っても、私は毎日来るからっ!」
お願いだよ…
太陽、私を捨てないで…
太陽の病気がわかった時、私はあなたをずっと支えていくと決めた。
太陽と未来を築いていきたいよ。
後悔なんて、これっぽっちもしていない。
私は諦めない。
「そら…も…かえって」
それでも、太陽は応えてくれなかった。
私を冷たく突き放したんだ。
私は泣きながら病室を出ると、力なくその場に崩れ落ちた。
太陽が居なくなった3年前のあの日。
太陽を失った、あの日。
忘れかけていた、あの時の絶望が蘇る。
最初のコメントを投稿しよう!