35人が本棚に入れています
本棚に追加
太陽が消えたあの日、私はこの世の全てのものから見放された気がした。
だから、太陽が戻ってきてくれたあの日から今まで、どんなに辛い日でもどんなに悲しい日でも、俯かないように、空を見上げてきた。
私の求めているものは…
あなただけだよ?
あなたの腕の中が、私のゴールなんだよ?
この扉一枚奥に、太陽がいる。
太陽の低い嗚咽が、微かに聞こえてくる。
ねぇ、太陽も泣いているの?
私の胸の中で泣いていいんだよ?
ねぇ、太陽。
どうして、自ら私から離れていくの?
…本当は、わかっているんだ。
生まれた時から、あなたの傍にいたんだもん。
それが、私への優しさなのはわかっている。
でも、そんな優しさは、私はいらないよ。
最初のコメントを投稿しよう!