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でも、太陽?
それは違うよ。
私は、今まで十分すぎるほど、あなたに笑顔を貰った。
幸せを貰った。
だから、今度は私が恩返しをする番なんだから。
太陽。
お願いだから、もう私から離れないで。
私を置いていかないで。
無言で訴える私を見た太陽は、ゆっくりと口を開いた。
「そあ…お…れ…いままれ、答えあ…みつからな…くて…
そあの…ま…えから…居なく…なったことあ…本当に…
正解なのか…わからな…くて…ずっと…なやんれた」
「うんうん」
止めどなく流れていく涙。
これだけの言葉を言うのに、どれだけ時間が掛かっただろう。
それでも、私は必死に耳を傾けた。
そして、太陽は続ける。
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