episode5・②

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「料理が、豪華だった」 予想は出来たが、明らかに妻は面白くなさそうな反応を示した。 「呆れた。料理って。まぁ、でも、それは大事よね。うん」 妻が、そこそこ俺の返答に満足してくれた事に胸を撫で下ろす。 もう、そろそろ眠ってもいいだろうか。 しかし彼女はまだ話し足りないようで、あれこれ聞いてくる。 奥さんはどんな人?カクテルドレスの色は?誰々さんも来たの? 俺は、その一つ一つに、できるだけ短く、けど、決しておざなりにならないように気をつけながら答えた。
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