episode5・②
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美杉を助手席に乗せ、走り出す。 互いに言葉は無い。沈黙の車内。 おれは、ずるい。最低だ。 俺は美杉を裏切って結婚し、妻も子供もいるというのに。 自分自身を責め、罵倒しながら、そのくせ、こんなことも考えた。 きっと、明日も雨だろう。 もしも明日また雨が降ったら、美杉はまた俺の助手席に乗ってくれるだろうか?
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