episode5・②

32/35
前へ
/35ページ
次へ
美杉を助手席に乗せ、走り出す。 互いに言葉は無い。沈黙の車内。 おれは、ずるい。最低だ。 俺は美杉を裏切って結婚し、妻も子供もいるというのに。 自分自身を責め、罵倒しながら、そのくせ、こんなことも考えた。 きっと、明日も雨だろう。 もしも明日また雨が降ったら、美杉はまた俺の助手席に乗ってくれるだろうか?
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加