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「あー、ねみぃ...」 サンサンと降り注ぐ太陽をさぞかしうざったそうに見詰めながら頭を掻いた裕太は、再び布団の中へ潜り込む。 「おい...もう10時だぞ。講義が午後からだからってあんまり余裕振ってると、先生に怒られるんだからな」 もぞもぞと布団の中で蠢く彼は、俺の太ももに頭を乗せて目を閉じた。 こいつ、本気で寝るつもりなのかもしれない。 「...俺たちさ、身体の相性良かったね」 身体の相性がいいも何も結局この男は、俺に突っ込まなかったじゃないか。 検討のしようがない。 しかし、こいつなりに気を遣ってくれたらしく優しく、腫れ物にでも触るかの様に愛撫された。 「相性はわかんねーけど...その、上手いな...」 「え?ああ...口でしたらヒンヒン泣いて腰揺らしてたもんね」 「その言い方やめてくれる!?」 太ももに口付けられると、嫌でも身体が反応してしまう。 そんな俺の姿を見て、彼はニヤリと笑うのだ。 「...咲夜の泣いた顔、可愛かった」 殺す。 こいつを殺して俺も死ぬ。 こんな恥ずかしい屈辱を受けたのは初めてだ。 そもそも人前で涙を見せない俺が、こーんなヒョロヒョロキノコの前で涙を流したというのか? いや......流したけどさ。 「ゾクゾクして、イきそうになったもん...」 どっからどうみても立派な変態だ。 「......いや、冗談だよ。引かないでお願い」 どれだけ嫌そうな顔を見せていたのだろう。 無気力な裕太が割とマジで誤解を解こうとしていたが、正直な話どうでもよかった。 「シャワー借りていい?」 「えー......」 いいだろ、シャワー使うくらい。 風呂にエロい本でも置いてんのかよ。 「いい匂いするけどなー...」 「嘘つけ」 乱暴に裕太の頭を押し返し、脱ぎ散らかした服をかき集めながら浴室へ移動する。 と、あろうことか変態キノコも乱入してきた。 狭い浴室に、長身の男二人が身体を密着させて入るなんて、生きている中で一度位しかなんだろうな。
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