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つーか、やっぱり今思わなくてもこいつの行動って頭おかしいよな...。 後に聞いたら怠そうに喋りやがったが。 咲夜を独占したい。 周りの女が近付いてくる状況下で、どうしたら追い払えるか。 それを考えたら第三者を利用するのがいいと思った。 実際に俺達がいちゃつけば良いけど、そんなことしたら咲夜に冷ややかな視線が注がれるだろ。 そんなのを浴びるのは俺だけでいい。一方的な片想いをしている俺が、一方的に無理矢理御前を犯す。 そう言ったものを適当に流してくれる、好都合な第三者。 どんな男でも良かった訳じゃない。 女に飢えていて、この際綺麗な男なら全然良いって言う様な奴が好ましかった。 滅多に使用されないトイレに入る男達のことは前から観察済みだった。 講義が終わったら、絶対にここのトイレへ来ることも分かっていた。 喧嘩っ早くて、女に飢えている。 それでいて友達もそこそこ。 自分の兄貴のことまでベラベラと喋るんだ。 俺達のことなら尚更、絶対に言いふらすことは行動からも明らかだもんね。 そして、まんまと俺の策に乗ったってわけ。 女にも不自由したことない俺が、ついに男にまで手を出した。 それでいて咲夜が好き放題されている、ときた。 嫉妬だよ、嫉妬。 さっきも言った通り、飢えている奴の方がより羨ましがるから...より大袈裟に事を喋ってくれるかもしれないね。 と、まあ...わけの分からないことをズバズバと口にしたんですよ裕太くんは。 「ドアのお金は私が立て替えておこう。これからは少し注意して過ごせ、いいな...?」 口元に手をあてた佐伯教授様が、野生の虎の様にギラリと目を光らせる。 本当、おっかねー.....。 「あと...君達の恋愛に関してとやかく言うつもりはないが、そういう行為は家でヤれ...」 あ、呆れられたー!! 「ん...佐伯教授、ありがとう」 やれやれ、と肩を竦めた佐伯教授様とは対象にニコニコと微笑むジェントルマン姫神は、俺の手を掴んで立たせてくれた。 「姫神せんせぇ...」 「よしよし、足がったがたしてるけど大丈夫かな?」
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