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「...俺に惚れさせてやる!」 彼がそんな事を言ってから、早一ヶ月。 蒸し暑い日々が続き、何もしていないのに体力だけが奪われていく。 だが、今日も俺は元気です。 大和をからかって遊ぶだけで力が湧いてくるよ。 「ね、大和」 「あ?なんだよ、気安く触んな」 ......どうしてこうなってしまったのだろうか。 あれからと言うもの、どうやら雨宮と京介に変な事を吹き込まれたらしい大和は、変な方向に男らしくなってしまった。 いや、男らしくはねぇか...。 家に夕食を食べに来た英成も、流石にビビってた。 「なぁ...それ、いつまで続けるつもりだよ」 「教授を犯すまで!」 「だったら早く犯せ」 恥ずかし気もなく口にした俺を凝視した大和は、俯いて耳を真っ赤にした。 御前が恥ずかしがってどうすんだよ...と笑みを溢しそうになると睨んでくるから、安易には笑えない。 「...夏休みだし、島でも行くか」 「島!?」 目をキラキラさせた彼は、思い出したかの様に俯く。 見てて忙しい。 「...海は綺麗だし、別荘は広いから楽しめると思うよ」 「どんだけ金持ってんだよ...」 ボソリと呟く大和が早速大きなバッグを取り出す。 「...行きたい?」 「行く。あ、でも仕事は...」 「終わらせておいたから安心していいよ。なんだ、心配してくれたのか?」 見る見る赤くなる顔が面白い。 頭が吹っ飛ぶんじゃ無いかと思う位左右に振って「心配してない!」なんてムキに言うから、余計意地悪したくなる。 ほんと、可愛いな。 ーーーーーーー ーーーーーーーーー 「何故御前等までいるんだ」 「いやぁ!だってバカンスだよ?俺と雅樹にも、息抜きは必要なんだー」 大きな荷物を持った京介と雨宮。 その上 「利孝、ギター持って」 峯裕太と深瀬咲夜 いらないオマケがわんさか着いてきた訳だ。 京介は山に行きたいのだとばかり思っていたから島にしたのに、どっちみち着いて来てんじゃねぇか。 「おい、裕太!何で佐伯教授様のこと呼び捨てにしてんだよ!チョーク鼻に詰められるぞ!」
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