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しかし、誰もそれを指摘することはなかった。
いや、指摘できなかった。
少なくとも、俺はそうだった。
彼女の言動、行動、その一つ一つに見とれていたからである。
この感情を後で知ることになるのだが、
それはまた、別の話だ。
「私の名前はメイリア・レイリア!
アメリカから来ました!
ファーストネームでメイリアって呼んでください。
みなさん、これからよろしくです。」
彼女の片言の日本語に全員聞き入ってしまう。
「…先生?」
メイリアのその一言で全員目を覚ました。
「あ、あぁ。
それじゃあ、みんな、これから彼女をよろしく頼むぞ。
日本はあまり慣れていないそうだから色々と教えてやってくれ。
席は…そうだな。
矢貫の隣が空いてるな。
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