第1章

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 彼の短い文章からは何かあたたかいものも感じられる気がした。 彼が私の心に何かを残したように、彼の心に私も何かを残せたのかもしれない。 そう思うと、何だかとても嬉しくなった。夫が帰ってこないうちに、と私もメールを返した。 <カオリです。メールをありがとうございました。私もお茶したいです。ではでは> …あまり嬉しそうにするのも得策ではないと思って、またそっけない文にしてみた。 すると彼からすぐに返事が来た。 明日のお誘いだった。
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