32人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
彼の短い文章からは何かあたたかいものも感じられる気がした。
彼が私の心に何かを残したように、彼の心に私も何かを残せたのかもしれない。
そう思うと、何だかとても嬉しくなった。夫が帰ってこないうちに、と私もメールを返した。
<カオリです。メールをありがとうございました。私もお茶したいです。ではでは>
…あまり嬉しそうにするのも得策ではないと思って、またそっけない文にしてみた。
すると彼からすぐに返事が来た。
明日のお誘いだった。
最初のコメントを投稿しよう!