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次の日、私は約束した店で、ドキドキしながら彼を待った。
入口のドアのカウベルがからんころんとなるたびに緊張は最高潮に達し…
別人とわかってがっかりし…
そして本当に彼はやってきた…
初めて見るスーツ姿がりりしくて、私は密かにうっとりとしてしまっていた。
が、そこは悟られないようにと我慢し、彼に顔を向けた。
すると彼は、
「遅くなってごめんなさい。」
あんなことを忘れさせるくらいのさわやかな笑みだった。
彼の育ちの良さを再確認した気がした。
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