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絵奈は愛夢の髪を撫でながら答えた。
「ううん、違うよ。凪人君の心残りを減らしてあげたの。あんまり疑問を残すと、成仏できなくなりそうじゃない」
「ふっ、ふふふっ、あはははははっ、絵奈って面白い」
ふいに、愛夢の笑い声が止んだ。
サイレンの音が近づいてくる。
アパートに向けて。
カイチとタイヘイは困惑した表情を浮かべた。愛夢は絵奈を見た。
「……ねえ、なんでサイレンの音なんかするの?」
「丸山千沙希のせいじゃない? あいつを殺すのは予定外だったでしょ」
「1日で東京まで追って来れんのかよ!?」
「やべぇよ、早く出ねぇと」
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