14、ラストナイト――つづき

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 絵奈は愛夢の髪を撫でながら答えた。 「ううん、違うよ。凪人君の心残りを減らしてあげたの。あんまり疑問を残すと、成仏できなくなりそうじゃない」 「ふっ、ふふふっ、あはははははっ、絵奈って面白い」  ふいに、愛夢の笑い声が止んだ。  サイレンの音が近づいてくる。  アパートに向けて。  カイチとタイヘイは困惑した表情を浮かべた。愛夢は絵奈を見た。 「……ねえ、なんでサイレンの音なんかするの?」 「丸山千沙希のせいじゃない? あいつを殺すのは予定外だったでしょ」 「1日で東京まで追って来れんのかよ!?」 「やべぇよ、早く出ねぇと」
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