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地球温暖化により、陸地の九・九割が海に沈んでしまったこの世界、スカイ・グラウンド。
広大に広がる水面には、かつての山の頂上が現在は単なる小さな島として点在するのみで、それ以外は全て海と化していた。
土地を失った人々は、食糧や現在の生活水準を維持する為、水面から数百メートル上に位置する空中に人工島を浮かべ、生活圏を地上から天上へと移した。
それから約二百年の後……
人工島とはいえ、酸素の薄い空気に適応した人類と動植物は、豊かな自然を維持し、それなりの発展を続けていた。
その中で、必然的に発達したのが ”モーターバード” と呼ばれる鳥型航空機や、”モータービートル” と呼ばれる昆虫型の家庭用小型航空機である。
この物語は、小さな航空機乗りの少年を巡る、壮大なストーリーである。
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