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「あん…あ、…あっあっ、」
「名前、呼べよ…っ。
今だけは俺だけに溺れろ。
いっつも、お前寂しい目してんだよ。
誰といてもお前の闇は消えないのなら
少しでもいいから忘れ…ろっ…。」
やっぱり、変わってる人…。
あたしの何が彼を揺り動かすんだろう。
あたしの何が彼を溺れさせるんだろう。
「さっ…とし…っ!
はぁっ、んっ、ああっ…」
「ん…、
夜桜っ、さっ…くら!。
これ以上何も望まねーから、
俺のソバに居ろよっ…っぁ…。」
あたしは枕がしたいんじゃない。
売上欲しくて抱かれてるんじゃない。
そんなの、どうでもいい。
少しでもいいからあたしの闇を埋めて?
少しでもいいからあたしの傷を埋めて?
ただ、それだけ。
あたしが欲しいのはそれだけ。
「さとしっ、さとしっ…
あっ、あんっ、んっんっ!!」
あたしは矢崎さんの動きに
腫れ物を扱うように抱きしめるその腕に
時折愛しそうにキスしてくるその唇に
何故だが心地よすぎて毎回溺れる……。
この瞬間だけは何も考えられなくて、
何もかも委ねられる。
何もかもがどうでもよくなれる。
「夜桜お前を愛してる…………。」
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