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由比とか言う、女が寄ってくる臭いのする人間の男に、親とはぐれて軒下で泣いていたら握り飯もらった。
こいつは餌くれるからいいやつだ。
こいつらの頭だし、仲良くしとこう。
次に、俺にめろめろな彼方って女も、抱っこされると柔らかいし、くすぐったく顔をくっ付けて来るけど、いい臭いするから許してやる。
この二人に連れられこの一座にやって来るまでは良かったけれど………
「きゃー!何この子!!真っ白で可愛すぎ!!!!」
何か薬草の臭いがする女が寄ってきた。
しょうがねえな……
どんな女も俺の魅力にめろめろだぜ!
――何だ!?
いきなり首根っこ捕まれて、桶に入れられたんだけど……
「さぁーて!蚤やダニがたくさんいるから、きれいきれいしましょうね~」
いきなり頭から水かけられた!?
何すんだ?!この女~!!!
「ごしごししますよ~」
やめろ!やめてくれぇ~!!
そんなにこすったら、禿るだろうが!!!!!
「ほら!真っ白になりましたね~米ぬかでさらさらになりましょうね~」
わぁぁぁあーーー!!
何か変なもんかけんな!!
こいつ!絶対殺す!!喉笛かみきっちゃる!!
「はーい!可愛くなりましたよ~ふきふきしましょうね!」
…………薬草の臭いの女……最強……
「あれ?鼓子さん子犬ぐったりしてない?」
いい臭いの女……助けろよ……俺にめろめろなんだろ?
「はーい!お風呂頑張ったご褒美ですよ~」
薬の女が笑顔で肉を差し出した!
なんだよこいつ!いいやつじゃねえか!!
過去のことは水に流してやるよ!
うめぇよ!なんの肉だよ!!
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