第1章

2/3
前へ
/3ページ
次へ
んだよ、拗ねてんなちびっ子。 あれ、夜桜お前いくつだっけ?」 「はぁっ? 1年もあたしに会いに来といて なんなの、それくらい覚えてくれてても 良いと思うんですけどー? 20歳ですけどなにかー。」 この人は変わらないなーと思いながら 自分の煙草にも火を付けた 「あははははっ! そんなに若かったっけ?」 「はーあ? 本当に失礼なんですけどー。 そーいう、矢崎さん40だっけ?プッ…」 嫌味を返したら矢崎さんは渋い顔のまま 首の後ろを引き寄せて何度もキスを降らす。 「悪かったなー、俺老けてて。 まだ31なんすけどね? あー、ショックだなー。 ないちゃいそうだなー。」 「老けてるとは言ってないもん! でも、あたしよりはおじさんだーあ。」 キスで火照った体をバレたくなくて あたしはお布団にくるまって背を向ける。 矢崎さんと繋がってる時も、 こうして甘ったるい空気を感じながら 喋るのも不思議と嫌いじゃない。 むしろ、落ち着くからあたしは彼を手放せない。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加