episode6・①

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_本当に久しぶり。元気だった? あたしは務めて冷静に答えた。そうすることで、自分自身を守ろうとしたのだ。 取り乱したり、泣き出したりはしたくなかった。 それは、隆也のためというより、自分自身のためだった。そして、あたしの今一番大切な人のためでもあった。 そこから、あたしたちは黙って見つめあった。 見詰め合えば、自然と記憶が巡った。彼と過ごした日々が、光りの速さで駆け抜けていった。 夢のように幸せだった日々と、地獄のように辛かった日々。
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