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いつもと変わらぬ朝がきた。
変わるとしたら
瑠偉への思いがファンではなく、男性への恋心になってしまった。
瑠偉が好き。
瑠偉の彼女になりたい。
この先、私は苦しめられていくことになる。
気持ちの変化はあれど、日々の生活は変わらない。
あれから一週間が過ぎた。
いつものように瑠偉のHPチェック。
ブログを見て、掲示板を見て、チャットを見る。
瑠偉がチャットにいる!!
私も即参加。笑
チャットネームはもちろんRan。
こんばんは。
まずは挨拶をしてみた。
私以外に6名が参加している。
私の挨拶に反応してくれたファンは1人。
Ranさん、こんばんは。
瑠偉のファンはやっぱり性格悪いわぁ。
瑠偉のファンは癖がある。
どんどんチャットが流れる中で
Ranさん、こんばんは☆
瑠偉が返事をくれたのだ。
それだけで私の心臓は五月蝿い位に打ち出す。
チャットでの会話は瑠偉が使用している楽器関連の話。
楽器関連の知識がない私にはちんぷんかんぷん。
6名のファンの中で一際目立つ人がいた。
チャットネームはカスミ。
カスミは楽器関連にも詳しく瑠偉とほぼ対等に会話していた。
私はというと最初の挨拶だけで終わってしまったのだった。
2時間程のチャットも終わり
私には妙な虚しさが残っていた。
せっかく瑠偉が参加していたのに。
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