先生

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コール音が耳を響く。 「はい、クローバーです。」 そこで出たのは女性の声だった。 「ギターレッスンの事でお電話したのですが」 「あら、息子と代わりますね」 どうやら瑠偉の母親のようだ。 ドキドキしながら待つ。 「もしもしお待たせしました、瑠偉です。」 スマホから聞こえてきた瑠偉の声はそこまで低くなく 私は緊張から手が汗ばみ出していた。 「ギターレッスンを希望なのですが」 そう伝えると瑠偉はいつが希望か聞いてきた。 次の休みで予約を取りフルネームで名前を伝えた。 私の事、わかってもらえてるかな? 電話を切り暫くドキドキしたままだった。
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