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「ちょっと、たいちゃん!あなた、どうせお金払わないんだから、文句言うんじゃないわよ!」
ソニアさんのしなやかな物言いに何か悟ったらしい千島さんが、ぎょっとした顔で、こちらに視線を向けた。
そこで、千島さんの存在に気づいた大一さんが、おやっという顔をし、彼女に近づくと「お久しぶりです」と声をかけた。
「あら、篠田君、君もここへ?」
「ここ、兄貴の店なんで」
「そうだったの?知らなかったわ」
どうやら二人は顔見知りらしい。
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