episode6・②
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千島さんの隣のブースに座ると、大一さんは自分でタオルやクロスを付け始めた。 「言われてみれば似てるわね」 千島さんは、ソニアさんと大一さんの顔を見比べ、何か納得したように頷いた。 床に切り落とされた、彼女の長い髪の毛。 この髪の毛を、千島さんの恋人は、幾度となく撫で、愛でたのだろう。 その中に含まれた、彼女だけの知る想い。 一日も早く、千島さんが次の恋にいければいいと、あたしは密かに願う。
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