episode6・②

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「何だよ?ぼけっとするなよ」 「あ、すみません」 鏡越しに目が合うと、大一さんがじろりとあたしを睨んだ。 ふわふわとつかみどころのない大一さんは、実はあまり得意じゃない。 「何そんなにじっと見てんだよ。もしかして俺に惚れた?」 「そんなこと、あるわけないじゃないですか!」 むきになったあたしが面白かったのか、大一さんは悪戯っぽく笑った。
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