episode6・②

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「はい。夏樹君。このまま20分くらい待っててね」 カラー材を塗り終えたあたしは、タイマーとスチームをセットすると、まだ話し足りなそうにしている夏樹君に雑誌を渡し、別のブースへ移動した。 隆也を失い、仕事を失い、大切な友人を失ったあたしには、でも支えてくれる人がいた。 その人のおかげで、あたしは、今こうして生きている。
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