episode6・②

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「美杉ちゃん、そのバカ弟終わったら、もうあがっていいわよぉ。乾かしなんてしてやらなくていいから。どうせ、お金払わないんだし」 「はい!」 ソニアさんに言われ、あたしは大一さんの髪の毛をタオルで拭くと、不満そうな彼に両手を差し出した。 「何だよ?」 「プレゼントの請求です」 「プレゼント?」 「そう、あたし、今日が誕生日なんです」 そう、今日はあたしの29歳のバースデー。
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