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外は柔らかな光りに包まれていた。
ようやく雨があがったのだ。
光りのシャワーが降り注ぐ向こうの空に、大きな虹がかかっている。
「おーい!みーたーん」
あたしを見つけた西村君が、交差点の向こうで馬鹿みたいに大きな声で呼んだ。
信号が変わると同時に、彼はものすごいスピードで走ってきて、人目もはばからずあたしを抱きしめる。
「みぃたん、会いたかった」
「ちょっと、恥ずかしいから、やめてよ」
彼の体を引き離そうとしたとき、偶然ポケットの中に仕舞われたりぼんの掛かった小箱が見えてしまった。
まったく、詰めが甘いんだから。
きっと、これはあたしへのプレゼントだ。
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