73人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日はね、俺、みぃたんにサプライズをたくさん用意してるんだ」
そのうちの一つがすでにばれているとも知らない西村君は、さも得意げに胸を張った。
だから、あたしは、その小箱の存在を見なかったことにしてあげる。
「わぁ、なんだろう。楽しみだな」
わざとらしくはしゃぎながら、もし、あの箱の中身がアクセサリーだったら最高だと考えた。
今、あたしの体には一つの装飾品もないから。
だから、もしも箱の中身がアクセサリーだったら、あたしはこれから何年も肌身離さずつけることになるだろう。
最初のコメントを投稿しよう!