episode6・②

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「やだ、怖い。何、何?」 「さぁ、何でしょう」 あたしの返答に、西村君は、今にも泣き出しそうな顔をしている。 年下で、甘えん坊で、少し頼りない彼は、でも、とっても寛大で、とっても優しい。 その優しさは、いつだってあたしにだけ向けられている。真っ直ぐな愛情はあたしだけが独占できる。 彼の時間も、何もかも。 もしかしたら、彼の未来も?
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