episode6・②

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「あの、CTVの千島アナウンサーですよね。いつもテレビで拝見しているので、つい親近感がわいて…」 「いいのよ。むしろ、光栄だわ」 「すみません。では、先にシャンプーをしてお待ちいただいてもよろしいでしょうか?」 「あら、あなたがカットしてくれるんじゃないの?」 「はい。千島さんのようなビップな方は、店長が担当することになってます」 あたしがそっと耳打ちをすると、千島さんは別のお客様をブローしている店長を横目で見た。 「なかなかハンサムな人じゃない?」 「え、ええ、まあ…」 店長はゲイなんです。すみません。 そう言いたいのをあたしは飲み込むと、千島さんをシャンプー台へと案内した。
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