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それから半年後。
手元にあった美術品を売り、出来た金で店を開いた僕たち。
「ちょっと!もう開店時間よ!」
「ああん、ママァ。この口紅、色がうっすい。」
「今日はたくさんお客さん来てくれるかしらん。」
僕は、ここでは「ママ」と呼ばれている。
銀さんは「マドモアゼル・銀」で、ティナさんは「レディ・ティナ」だ。
あの日。
僕たちの体の一部は、狂気のコレクター八雲氏に取られた。
そう、KOKANにあるべきはずのものを。
どうやら、八雲氏は男性のそれを集めるのが楽しみらしい。
きっと、彼のKOKANがピノたん並みだから、悔しくて集めているに違いない。
その犠牲になった僕たちはーーーアタシたちになった。
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