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忌々しい事に吸魂姫が純白のウェディングドレスを着ていたのに、ぁたしは血飛沫を浴びた真っ赤なドレスだった。
ぁたしは夢中だった。
吸魂姫を早く釘付けにしようと焦っていた。
勇者な夕輝は燭台でぁたしの攻撃を防いでいる。
吸魂姫が夕輝を操ってぁたしに攻撃をさせているのだと思うと尚更憎らしかった。
その間に親衛隊が二人入って来た。
そして、ぁたしは親衛隊に捕まった。
もうダメなのかとあきらめかけた。
その時の頭の中は夕輝の魂を救う事でいっぱいだった。
だからぁたしは最後の手段を執った。
隙を見てブーケごと身体を夕輝にぶつかろうとした。
その前に純白の吸魂姫が身体を入れてかばった。
吸魂姫の身体が崩れ落ちる。
この時になって鬼の警官隊が到着した。
ぁたしは夕輝の魂を守る事はできなかったけど、吸魂姫を倒した事は満足している。
サヨナラ夕輝とぁたしは最後の言葉を掛けた。
ぁたしは鬼の警官と車に乗った。
その時再びあたしの頭の中で音がした。
私に永遠の平穏が訪れた。
テレビのレポーターが中継している。
「……と云う事で結婚式場は大変な騒ぎとなっております!……」
―Fin―
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