5人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしはニートになっていた。
あの日、婚約破棄を言い渡されたときにあたしの世界が壊れた。
(大体なんであたしが婚約破棄されないといけないの?
あたしの世界は絶望や失望の多い世界なんだわ!)
、なんて考える。
そんな訳で、いま現実から逃げ出しているあたしだった。
逃げ込む先はゲームやラノベになってくる。
あたしが今現在ハマっているゲームはこの『吸魂鬼の花嫁』だ。
ライバルの花嫁候補を倒していくというなんとも痛快なゲームだ。
まさしくあたしにぴったりな内容だった。
だからいまは2日徹夜でライバルを倒しているのだ。
(花嫁候補なんてまとめて倒してやる)などと過激な気持ちになっていた。
流石に今夜は寝ないと、セーブする前に寝落ちすることになる。
そう考えて立ち上がろうとした時に、あたしは立ち眩みを起こした。
最初のコメントを投稿しよう!