婚約を破棄された彼女

3/10
前へ
/15ページ
次へ
気が付くと部屋ではなく洞窟のような場所だった。 頭をぶつけたのか、頭が痛かった。 (ぁたしどうしたのだろう)と、呂律が廻らない頭で考えていた。 自分の手や胸を見たときに分かった。 ぁたしはウェディングドレスを着ていたのだ。 しかも、大きめの針で留めたブーケまで持っていた。 そしてブーケを見ると、婚約者の中原夕輝の事を思い出す。 このブーケは二人でデザインしたものだった。 真ん中に在るのはミドリのリボンを巻いたアイスピックだ。 これを見ていると夕輝の事を思い出す。 夕輝の魂は絶対救うわ!と、ぁたしは誓った。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加