6人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで?・・・今まだ授業中よ?」
「だからなに?」
さも、知ってる上で行動してるけどなにか?と言い切ってやる。
そもそもここにいる時点でお前も同罪だろう。そう言おうとする前にクーリュ・ミンストことアホな委員長は手の平を前に出してきた。
「言っておきますけど私は先生にマルス君を連れ戻す様に言われているだけですからね」
なるほど。
授業なんてきちんと出た覚えが数える位しかない俺でも一応先生からは一生徒のマルス・クライムとして扱われているようだ。
「今、学内闘技大会の代表を選んでるのよ」
なるほど、とまたしても納得した。
闘技大会はこの学園で行われるイベントの一つで一年間培ってきた技術や魔法力をぶつける場所だ。
しかし、わからないことが一つある。
「俺は関係ないじゃん」
そう、俺は簡単に言うと学生とはレベルが違う。
「そうね、マルス君が出たら試合になんかならないくらい圧勝で優勝でしょうね」
この様に学生の大会なんか出たら間違いなく圧勝すると自他共に認めている。
「だけど今回はペアマッチに出て欲しいんだそうよ」
自分でもわかるくらい眉間に皺が寄った。
「ちなみに一年の子よ」
呆れすぎて寄った皺が元の通常位置に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!