恋愛×年齢

1/4
前へ
/5ページ
次へ

恋愛×年齢

「恋愛と言われても、俺は妻一筋なもんで」 「結婚なされてるんですか、私はどうにも縁が無くて」 「はー、矢井田さんは結構良いお歳に見えますが?」 「はは、今年で42になりますが。仕事の事を考えると、中々相手選びも難しいですかね」 「俺もそう思ってましたが、妻は理解してくれましてね。矢井田さんにもそういうお相手が現れるかと」 「有り難う御座います、ところで行田さんは?」 「あー、自分は……あれっす。ロリコンらしくてね」 空気が死んだ。 「自分でも、どうなのかとは思いますが。まだ15の小娘に心底惚れちまってんですよ」 「……そうですか」 丁度その年代の娘を持つ山田の視線が冷たい。 「私は、形はどうあれ、人を好きになるのはそういうものだと」 「随分理解がありますね」 「旦那を持つ女に惚れてますから、お恥ずかしい限りです。別にどうこうしたいとは思いませんが」 話が重くなる、そして沈黙する三人。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加