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恋愛×年齢
「恋愛と言われても、俺は妻一筋なもんで」
「結婚なされてるんですか、私はどうにも縁が無くて」
「はー、矢井田さんは結構良いお歳に見えますが?」
「はは、今年で42になりますが。仕事の事を考えると、中々相手選びも難しいですかね」
「俺もそう思ってましたが、妻は理解してくれましてね。矢井田さんにもそういうお相手が現れるかと」
「有り難う御座います、ところで行田さんは?」
「あー、自分は……あれっす。ロリコンらしくてね」
空気が死んだ。
「自分でも、どうなのかとは思いますが。まだ15の小娘に心底惚れちまってんですよ」
「……そうですか」
丁度その年代の娘を持つ山田の視線が冷たい。
「私は、形はどうあれ、人を好きになるのはそういうものだと」
「随分理解がありますね」
「旦那を持つ女に惚れてますから、お恥ずかしい限りです。別にどうこうしたいとは思いませんが」
話が重くなる、そして沈黙する三人。
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