赤い道

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「あなたは私に早く死ねと急かしたんですよ?私が鳩をあの世に連れていこうと思っているのはそう違いがないんじゃないですかね?私は鳩に対し、やってあげているのです。あなたは私にそんなことをしない方がいいと言っているようなことをあなたは私に対ししていたのです。お互い様でしょ?あなたは私のことを可哀想だと思っているように私はこの世に留まり続けなければならない鳩に対し可哀想だと思っているんです。だから私は鳩に対し死を導いてあげてるんですよ。大丈夫です。安心して下さい。あの世で皆一緒になるんですから」 そう言うと吉高さんはまたファファファと奇妙な笑い声を上げた。
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