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「なんとか…間に合った…」
鉤之間高校
俺が通っている年期は経っているが改築工事を繰り返し、新築とはいかないがまぁまぁ綺麗な外観である
数年前までは4クラスあったのだが、大人達の事情のため2クラスまで減ってしまったということ以外は深い理由は知らない
廊下には生徒達が雑談をしている
生徒達をよけて自分のクラスへ向かうと背後から肩を軽く叩かれた為、振り向くと…
グッサ…
伸びた爪が俺の頬に刺さる
「いってぇ!!」
朝から痛いことのフルコースやぁ
「ミッツおはよ~」
俺の頬に爪刺したクソアマ
同じクラスで幼馴染みの瀧原夏帆【タキハラ カホ】がにやにやしながら挨拶し俺の後ろについてくる
夏帆「昨日も遅くまでモンハンやってたんー?」
「まぁね、気付いたら朝方の4時ごろになってた」
夏帆「もう、それ日付が変わりましたの話じゃないじゃん」
チャイムが鳴り生徒達が次々教室へ入っていく
「ん?」
廊下の奥が暗くなり一瞬人形のなにかが俺の視界に捉えた
夏帆「はよいくでぃ」
腕を引っ張られ教室へ入る際にもう一度廊下を見るといつもと同じ廊下だった
「なんだったんだろ?」
一限目も終わり二限目、三限目も終わり、昼休みに...
「てかミツルこの前から変なことばっかりいってたね。同じ夢見るとかさ」
塔守泰明【トウモリヤスアキ】
馴染みの友人
父が住職で二代目を継ぐために勉強中
温和で争いごとを好まない
実家がお寺の為、あだ名が【大仏】
幼い頃から霊感有
泰明「なんだか、心配だね」
「お前がそんなん言うとコワいな笑」「てかヤスガッコ終わったら家で久々にうちくるか?
今日親父夜勤でかぁちゃんは友達と旅行、妹はいるけど暇なんよ」
泰明「久々にいこうかな」
夏帆「わたしもいくいく~」
「しゃぁねぇなぁ…誘ってないけど笑」
そして、放課後、一旦帰宅してからの集合となる
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