桐山さんのせいで崩壊していく

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ゾクッとした。 ああ、そんな顔されたら 口元が緩んでしまう。 「.....分かりました。 あとは僕のお仕置きのやり方でいいんですね。 ちょっとそこでじっとしていて下さい。」 「....え?」 何を隠そう、ここはラブホテル。 部屋がそういう仕様になっている。 使えそうな道具がないか、辺りを探す。 「桐山さん、いいモノがありましたよ。」 桐山さんに見せると、 「い、いや、無理です!! 無理です無理です!」 慌てて起き上がって逃げようとしたから また押し倒して、組み敷く。 「っ!」 「大丈夫ですよ。 桐山さんが描いた同人誌にもありましたよね、 こういうシーン。」 「いや、だから、それとこれとは別って.......」 「妄想するってことは、されたいってことなんじゃないんですか?」 「ち、違います!!!」 桐山さんは懸命に首を横にふる。 「でも、あの日の夜気持ち良かったんでしょう? 僕に触られて。」
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