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誰も居なくなった部屋で思わず呟く。
どうしてこうなった?
俺のバラ色の青春はどこに行った?
あの忌々しい疫病神の顔を思いだすと、益々腹が立つ!
あの顔!なんと言うか美少女な感じが……。
胸はかなり残念だけど、ちらっと見えたフトモモは……。
って違う!
ちょっといいなとかじゃなくて……。
「畜生!」
「青春ですな」
悩める俺に燕尾服姿の紳士が声をかける。
「私、太郎殿の味方ですぞ」
俺の肩に手を置き紳士は続ける。
「先ほども、太郎殿が本懐を遂げられる様、しっかり押さえておりました!」
「貴様か!」
どや顔で親指を立てる紳士のむき出しの下半身に蹴りをお見舞いする!
「なんたるご褒美!」
サッカー部仕込みの蹴りを喰らい、恍惚の表情を浮かべる変態を無視して、俺は呟く。
「この疫病神共が」
こいつらのせいで、俺のバラ色の青春は……。
これからどうなるんだ俺?
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