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夜の世界ってどんな世界だろう。
ドレスを着た綺麗なキャバ嬢や、ツンツンヘアーの目立つイケメンホストが夜の繁華街で輝いて見える。
太り始めたのは小学校の頃。恋とか青春とか、そういうものにキャッキャするような年頃になった時には、既に立派なデブの仲間入りを果たしていた。
みんなが高校デビューだとハシャいでいた時、俺は高校デブーだ。
今の所、大学デブーするつもりはないが、このままだと社会人デブーすることになるだろうなと時々思う、時々ね。
「おはー!」
バイトの無い休日の昼過ぎ、大阪市内のとある動物園がある町でのこと。どんな時も挨拶はおはようを貫く俺。
「久しぶり~。待った~?」
同じ高校の爽やかイケメンこと宮本君がやっと御到着。実に一時間以上の遅刻である。
「待った待った!めっちゃ待った!この暑さの中待つんは辛いで……。テリヤキになってまうやん!」
季節は夏、文字通り太陽が一番輝く季節である。
「パラさん、汗すごいなぁ~。」
何故が俺のことをパラさんと呼ぶ宮本君。
「いやー、しっかり中まで火が通って肉汁が……って誰が焼き豚や!」
「いやいや~。パラさん自虐が…」
軽く笑った後、苦笑いしながら返す。
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