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組長室を後にして、また道場へ向かった。
ちょうど休憩中らしい。
「お疲れ様。どう?指導するってのは。出来そう?」
6人に聞く。
『ん。まぁ。自分がやってきた事を教えるから出来ない事はないかな。』
と、柔道の大木さん。
『人に教えるって難しい。でも、その分遣り甲斐がある。』
と、極真空手の加賀見さん。
『今は大人の指導だけど、子供だとどうだろうな。』
と、合気道の時任さん。
『俺。ガキは苦手だな。』
と、空手の山河さん。
『やっぱり異年齢ってのは難しいよな。』
と、柔道の倉田さん。
『でも、やらなきゃな。俺たちに出来る事はそれくらいだろ。』
と、合気道の青田さん。
「皆。それぞれ真剣に考えてくれたんだね。確かに年齢が違う人達を教えるのは難しいかもしれないよね。私もそれは思う。そこら辺も考えなきゃいけないね。時間帯で年齢区切るとか。それか、二手に分かれてするか。まぁ。色々試して最善な方法考えていこうね。だから、思った事とか意見とか全部私に言って。遠慮する事はないから。私も経営とか初めての事だし。そこで実質動くのは皆だし。だから、頼りにしてます。これから一緒に頑張っていこうね。」
ニッコリ笑うと皆何故か俯いた。
「どうしたの?」
首を傾げると
『ハハッ。皆。蘭花ちゃんの笑顔にやられたんだよ。』
「やられるとか……。よく分かんないけど。まぁ。皆が一つになるのは良いことだよね?」
大和に視線をやる。
『蘭花ちゃんは無自覚さんなんだね。竜さんだっけ?大変そう。』
「…無自覚とか久しぶりに聞きました。」
最近は、自覚を持てと言われるけど。
あっ。同じか?
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