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指導初日も無事に終わり、明日の予定を告げると皆帰って行った。
大和には必要書類などが分かったら直ぐに連絡すると伝えたら、あっちに行くまでは蘭花ちゃんに会いに来るね♪と、素敵笑顔を浮かべられた。
まぁ。いいけどね。
夜になり夕食をとって居ると竜兄が来た。
「おかえり。竜兄。ご飯食べる?」
『ただいま。ん。食う。』
背広を脱いで椅子にかけ、ネクタイを緩めて竜兄が座った。
私は立ち上がり、竜兄のご飯の準備。
『お疲れ様です。組長。いい物件ありました?』
目の前に座る父さんと話す竜兄。
『おぉ。いくつかあったけどな。3階建てってのが見つからねぇな。あっても4階建てだ。』
ご飯を食べながら答える父さん。
『ですよね。今時、3階建てとかあんまりないかもしれませんね。4階建てでもあればいい方じゃないですか?』
二人の会話を聞きながら竜兄の前に夕食を置いていく。
「何で?無いの?3階建て。」
並べ終わり隣に座る。
『立地条件からしたら、高層ビルが建ってたりする所が多いからな。半端な3階建てとか今時造らねぇだろ?』
父さんが説明する。
あぁ。なるほどねぇ。
「そっかぁ。人の多い所ってなれば、駅前とかがいいしねぇ。そうなれば難しいか。4階建てならあるの?」
聞いてみる。
『まぁな。ちと古いがそんなには気にならねぇと思うがな。』
父さんの話を聞いて竜兄が言う。
『とりあえず。見に行ってみろよ。自分の目で見ねぇと分からねぇだろ?』
「ん。そうだね。父さん。明日、見れる?そのビル。」
『おうっ。大丈夫だぞ。朝。行ってみるか?』
父さんの返事を聞き、明日の朝に一緒に行くことにした。
夕食も終わり、竜兄はシャワー浴びたいとお風呂へ。
私は部屋で既にビール片手に呑んでいる。
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